FTO1 自律神経に働き、食欲をコントロールする遺伝子
こんにちは、玄米おにぎりです。
今日はFTO1
この遺伝子は、自律神経に働きかけて食欲をコントロールしています。
この遺伝子にSNP変異の無い人では食欲を抑える機能が正常に働きますが、変異のある人たちでは自律神経に影響し、「グレリン」というホルモンの産生を増加させます。
グレリンは、胃が収縮されるタイミングで産生され、空腹を脳に感じさせるホルモンです。脳に空腹を感じさせると同時に成長ホルモンの産生のトリガーとなります。FTO1に変異がある人ではこのグレリンの産生が上昇しやすく、食後でも低下しにくいので空腹感が持続する傾向にあります。
FTO1遺伝子のSNP変異の影響は普段の生活習慣でもある程度緩和できることがわかっています。
普段の食生活から高カロリーな食事やスナック菓子をよく食べる人たちではグレリン産生後の食欲増進の影響を大きく受け、空腹を我慢しきれない傾向にあり、逆に普段から軽い運動を継続に続けている人では、FTO1に変異があったとしても、グレリン産生後の食欲の影響を受けにくく、空腹を感じにくい傾向があります。
グレリンは食欲を増進させると同時に成長ホルモンの産生トリガーにもなります。成長ホルモンはインスリンによる血中の糖分を脂肪細胞に蓄える働きを阻害し、脂肪の分解をする働きもあります。
つまり、ダイエットの観点からいうと、FTO1遺伝子に変異があり、グレリンの産生が豊富な状態で、空腹を感じにくい人たちは最強と言えます。
重複しますが、継続的な運動によってその状態を作ることができるので、運動習慣を作っていくことがとても大事です。
では、また明日よろしくお願いします。